外での調べ物はスマホやタブレットが当たり前となっても、やはりノートパソコンを持ち運んでる方って多いですよね。最近ではモバイル用のノートパソコンの形状も様々に進化し、2in1というタブレットライクにも使える機種が主流になりつつあります。
そうなってくると当然出てくるのは自分に合ったノートパソコンの形状は?というところ。今回はこれから持ち運びに特化したノートパソコンの購入を検討されている方や、機種選びに迷っている方に形状の違いで見るノートパソコンの選び方についてまとめます。
最近のモバイルノートパソコンで採用されている2in1という形
数年前までノートパソコンといえばいわゆる「ノート型」の2つ折りのパソコンのことを言いました。画面サイズやCPU、メモリ等のスペックに違いこそあるものの、基本的な「形状」は変わりませんでした。
ところがiPadの登場以降、キーボードを持たないタッチパネル式のパソコン:タブレット端末が人気となり、ノートパソコンの立場が奪われる状況も増えてきました。そうはいってもキーボードによる物理的な入力というのを望む声も多く、その中で「いいとこどり」として生まれたのが2in1というノートパソコンです。
そしてその2in1のパソコンとしては大きく分けて以下の3つの形状があります。
- ラップトップ型ノートパソコン
- セパレート型ノートパソコン
- コンパーチブル型ノートパソコン
それでは各種類における特徴や向いている用途、押さえておきたい注意点等についてまとめていきます!
基本はタブレット、でもキーボード付き!ラップトップ型ノートパソコン
限りなくタブレットに近いというスタイルがこのラップトップ型ノートパソコン。基本的にはタッチパネル液晶でパソコンとしてはまとまっています。そこに標準、あるいはオプションとしてキーボードが用意されており、キーボードを付けることでノートパソコンにもなるというものです。
キーボードについてはケース一体型になっていることが多く、持ち運ぶ際の液晶の蓋としての役目を兼ね備えている機種が多いです。
ラップトップ型はこういう用途に向いている
ラップトップ型の特徴は何といっても「ほぼ」タブレット端末ということ。そのため本体は他の形状と比べてキーボードを持たない分軽く傾向にあり、持ち運びに優れています。
基本コンセプトはタッチ入力やペン入力を主体としており、キーボードを使うことよりもレタッチしたり簡単な調べものなどをする用途が多いという場合、ラップトップ型が向いています。
ラップトップ型を選ぶ際のおさえておきたいポイントと注意点
ラップトップ選びの中で押さえておきたいポイントはキーボードの仕様と本体を支える方法(スタンド)です。まず総じていえるのが、意外と多い「膝の上でパソコンを使う」というシチュエーションではラップトップ型は向かない傾向にあります。
理由として基本的に平らな場所で使うことを前提とされており、他のノートパソコンと違い、キーボードを手で押さえたとしてもパソコン本体(タブレット側)は倒れることもあるからです。そのため電車の座席やテーブルがない椅子に座ってという使い方が多い場合、避けた方がよいのも事実です。
また本体は軽量でもキーボードのカバーを付けると重量が意外とあるという機種もありますので、キーボードを多用される可能性ある方は付属品の重量も加味しておきましょう。
本体+キーボードの接続方式についても要確認です。キーボード型と無線(Bluetooth)で接続される機種も多いですが、その場合はキーボードの定期的な充電が必要となります。また最近ではずいぶん解消されてもいますが、Bluetoothの場合、時々キー入力の遅延も発生することもありますので、「ガッツリキーボードを使う!」という方は正直、ラップトップ型は避けたほうがいいかもしれません(^^;
ラップトップ型でお勧めのシリーズ
ラップトップ型は価格帯も様々ですが、ここ最近で一番色んな機種が出ている形状ではないでしょうか?その中で私がおすすめしたいのがマイクロソフトのsurfaceシリーズ。
キーボードが接点接続を採用しているので、Bluetooth接続ゆえの充電や遅延なども皆無。また本体とキーボードのホールドがしっかりしているので膝の上でも使えそうな感じです。機種によってはキーボードにタッチパッドを備えているのもポイント。ラップトップの中では限りなくノートパソコン用途に近いシリーズです。
画面が切り離せる!セパレート型ノートパソコン
ノートパソコン、時々タブレットという使い方が出来るセパレート型ノートパソコン。ラップトップ型と同じじゃ?と思われる方もいるかもしれませんが、最大の違いはキーボード側の構成にあります。ラップトップ型の場合、キーボード側はキーボードとしての用途しかありませんが、セパレート型ノートパソコンはキーボード側にノートパソコンとしての用途をカバーする機能を持っています。
CPUやHDDなどは本体側(液晶側)に搭載されているため切り離しが出来るのですが、キーボード側はドックとしての機能を持っており、機能拡張をサポートします。具体的にはUSBやHDMIポート、SDカードスロットなどをキーボード側に備えている機種が多いですね。
またキーボード側にはバッテリを備えているモデルも多く、本体+キーボードで持ち運ぶことで長時間駆動が出来る機種もあります。
セパレート型ノートパソコンが向いている用途
キーボードを使う環境が自室や自宅だけと限られる場合、セパレート型ノートパソコンは向いています。本体には拡張機能のポートを持っているため、外付けHDDやデュアルディスプレイを常時接続しつつも、持ち運ぶ際は液晶型(本体側)だけとして身軽にするというのもおすすめ。
キーボードもノートパソコンとわからないスペックになっていますので、「タブレットを試しに使ってみたいけどノートパソコンも捨てがたい」という場合の入門用としてもありかとおもいます。
セパレート型を選ぶ際のおさえておきたいポイントと注意点
意外と多いのが本体とキーボードを切り離ししないでずっと接続したままという使い方。この場合、はっきり言って本体+キーボードだと通常のノートパソコンに比べて本体重量が重たい傾向にあり、ずっと持ち運ぶのにはしんどいです(^^;
また脱着して持ち運ぶことを多用する場合、機種によってはキーボード側を認識不良を起こすものもあります。というのもラップトップと違い、キーボードだけの接続ではないため、脱着の機構そのものが複雑になっています。キーボード側にサブHDDを備えている機種もあるので、そこにデータを入れて置いたら「アクセスできなくなった」なんてことにならないような運用をする必要もあります。
変幻自在で用途様々!コンパーチブル型ノートパソコン
2in1のパソコンの中で、最もノートパソコンに近いのがこのコンパーチブル型ノートパソコン。一般的なノートパソコンとの違いはまずタッチパネル液晶を備えているところと、液晶がぐるっと裏側まで曲がる気候にあります。
機構として最もシンプルで信頼性も高いため、ビジネス向けの2in1として人気の形状です。
コンパーチブル型ノートパソコンが向いている用途
「常時キーボードは欲しいけど、使う中ではタブレットっぽくも使いたい」という、キーボード比率が高めの場合にはコンパーチブル型がおすすめです。ノートパソコンとして使う上では普通のノートパソコンなので、何ら違和感はないと思います。
また常時キーボードが付いていることでタブレットとして使いつつも拡張性があるのもポイントです。通常、タブレット状態では拡張ポート(USBやHDMI、SDカードスロット等)が心もとない機種も多いですが、コンパーチブル型の場合はキーボードも常設なので「タブレット状態だと・・・」ということもありません。
コンパーチブル型を選ぶ際に抑えたいポイントと注意点
まず、キーボードが常設なのでタブレットとして使うにしても薄くはないです。そして裏返しで使う際にキーボードが丸見えになるため、ビジュアル的にどうかというと・・・(^^;
(ちなみに、裏返し状態ではキーボード入力が無効になる機種がほとんどです)
また2in1のパソコンとしての信頼性が高いコンパーチブル型ノートパソコンですが、ヒンジ部の機構がどうも複雑であるようで、機種としては2in1の中では高めの傾向にあります。
最後に選ぶ際に気を付けたいのはやはり重量。タブレットは片手で持つことも多いかと思いますが、キーボード常設であるため重さによってはつらいものがあります。目安としては1キロ前後くらいのものを選ぶと後悔しないと思います。
コンパーチブル型ノートパソコンでおすすめのシリーズ
私も使っていますが、レッツノートのコンパーチブル型ノートパソコンが最強だと思います(^^)
そもそもが信頼性が高く、拡張に優れたレッツノートであるのに加え、本体がとても軽量(私が使っているRZは745キロ)。キーボードを常設しつつもラップトップ型やその他のタブレットと肉薄する重量なので、持ち運んでも苦になりません。
強いて言うなら分厚い本体ですが、頑丈なつくりなのでそこは目をつぶってます(笑)
最終的には持ち運んで何をするか?をよ~く考える
いかがだったでしょうか?一言で2in1といっても形状や用途は様々です。「買ってみたら意外と・・・」という状況が起きるのもよくある話。
その中でおすすめしたいのがまずは日常でどういう場所・状況でよく使うかを考えることです。その中で、その時々でキーボードや拡張性等の必要度を絞り込んでいくと、ピッタリの2in1ノートパソコンというのが見えてくるかと思います。
機種によっては3万円台で買えるものもありますが、安かろう悪かろうが付いてくる話。しっかりと検討し、使い方に合ったピッタリの2in1ノートパソコンを選んでみてはいかかでしょうか(^^)